「思いをはせる」ことの大切さ -任天堂「Wii」の名称発表でおもったこと


任天堂の時期マシンの正式名称が、「Wii(ウィー)」に決まったようです。


そのネーミングのポリシーに、少しココロ動かされました。



http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20102890,00.htm

「we」と同じ発音のこの名称には、複数のプレーヤーが一緒にゲームをするときの連帯感を想起させる狙いがある。さらに、見た目にも2人の人間が一緒に立っているように見えるだろうと、任天堂は説明する。


以前からXbox360や、Playstation3とは、一線を画す製品と言われてきましたが、名前にも、かなり明確に、その差が現れているんじゃないかと思います。



いかなる製品やサービスも「どんな人が、どんなシーンでよろこんで使うのか」に思いをはせることが、最終的な質を決めるようにおもいます。そして「Wii(ウィー)」というネーミングには、その思いのはせかたの強さを感じました。


「思いをはせる=もてなしや、心づかいの気持ち」と言っても良いかもしれませんが、そういうものがないかぎり、企業はサステナブルな成長はできないというか、どこかで破綻していってしまうような気がします。



任天堂の企画開発部門の方は、子供たちが楽しく遊んだりコミュニケーションしている姿を、もうずーっと考えているんじゃないかと推測します。また、そのような考察に基づく、ある種の信念のようなものが、今回の名称や、例の一見とっぴに見えるユーザーインターフェースに結びついているのではないでしょうか。




すばらしいことだと思いました。




そういう心づかいのことを、経営的な視点で見ると、「ゆっくり死んでいくのを待っているわけにはいかない」というような、少しさびしい言葉になるのかもしれませんが、いずれにせよ、消費者にとっては良いことですね。





SonyMicrosoftもスゴイとおもいますが、私の中では、王者=任天堂です。