何度でも言う「Wiiの勝ちだ」


東京ゲームショウSCE久夛良木社長が、「プレステ3はWeb 2.0の理念を踏襲する」なんてことを言ったようだ。この記事だけで発言するのはちょっと失礼だけど、Web2.0という言葉で説明しようとする姿勢に「やっぱりWiiの勝ちだ」という思いを強くした。


とにかく、僕にとってPS3は、すごい計算パワーと消費電力と価格をもちながら、「誰の何のための」がほとんど見えていないという、とてもバランスの悪い製品だ。Web2.0という言葉で説明しようとする姿勢にこのバランスの悪さがにじんでいるし、そもそも製品コンセプトの背後に、「既存ブランドの延長で追加のパワーさえ与えれば、勝手に市場は広がるでしょう」なんていう甘えも悪いけど見て取れるように思う。だいぶ前に「プレイステーションの終焉−成功すると見えなくなってくる」というエントリを書いたけれども、大きな成功をすると「パワーを追加していけばまた売れる」という、短期的には間違ってないけれども、長期的には完全に間違っている法則にとらわれてしまうんだなぁ。


そういえば、「プレイステーション3は4万9980円で発売に--全機種HDMI搭載へ」と、すこし値段は下がるみたい。まぁでも顧客は誰か?をはっきりさせない限り、焼け石に水だとおもう。こんな噂「【PS3】 新作グランツーリスモ、クルマやコースは別料金」もあるし。